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岩手 松川温泉 松楓荘

2012-12-12
■訪問
2012年11月下旬 一人泊 二食付き @6800円(平日割引)

■アクセス
JR東北新幹線盛岡駅からバス松川温泉行き約1時間45分松楓荘口下車




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大沢温泉を後にして、JR東北本線の車窓から長閑な風景を眺めつつ花巻駅から揺られること約40分、盛岡駅に降り立った。道行く女性のファッションを見て都会だなあと思う(笑)。ここから目的地の松川温泉までは約2時間の路線バスの旅だ。



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駅周辺の繁華街を抜けると直ぐに目に飛び込んでくるのが岩手山。この岩手山をぐるりと回り込むようにバスは進むので、その雄姿は常に視界に入ることになる。見える景色がとにかくだだっ広い。バスの通りすがりに民家の軒先に葉の枯れ落ちた木が見えて、柿の実だけがその木にぶら下がっていたのが印象的だった。



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さすがにバスに約2時間も揺られていると、辺りの景色も相まって「遠くへ来たなあ」という実感が湧いてくる。八幡平のリゾート地辺りから雪景色となり、さらにバスは山深く進んで「松楓荘」という看板がポツンとあるだけの辺鄙な場所でバスを降りることになった。乗客は自分一人だったので、バスの運転手さんが心配したのか「帰りは何時だい?」と聞いてきた。バスの本数がもう残り少ないのだろう。「明日だよ。泊まりなんだ」そう伝えると運転手さんも安心したのか「そうか」とだけ言い残してバスを走らせて行った。言葉少なな東北人との何気ない会話に心が温まった。



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バスの通る県道から脇道に逸れて、雪でぬかるんだ砂利道を下っていくと今日の宿が見えてきた。今回の旅に出発する前は黄色く色着いた銀杏並木の下を歩いていたというのに、この雪景色との差に目と身体がついていけなかった。異空間にポンと投げ出されたような不思議な感覚は、約2時間のバスでの移動では払拭するのに時間が足りないようだ。遠くまで来たなあとは思えど、ここにいるという確かな手応えがなかった。旅とは不思議なものだ。



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そんな時、地元の人や宿の人とのちょっとした会話、そして肌で感じる空気や温度が自分をここに繋ぎ止めてくれる。山小屋を連想させる木造の鄙びた佇まいの宿の前に立つと硫黄泉独特のタマゴ臭が鼻孔をくすぐり、深く吸い込むとそれまでぼやけていたものが鮮明になった気がした。



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松川温泉の元湯「松楓荘」はその鄙びっぷりから歴史も古く、1062年に発見されて1743年(寛保3年)に開業されたのが始まりなんだそうだ。どおりでタイムスリップに身体がついていかないわけだ。



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売店やネコとおかみの間?とかある雑然としたフロントで記帳を済ませ、仲居さんに部屋へと案内してもらう。フロントから奥へと延びる廊下に部屋が一列に並んでいる様は、どこか湯治宿の雰囲気を漂わせていた。仲居さんの話では、今日は空いているが先日までは紅葉と温泉目当てのお客さんでたいへん賑わっていたそうだ。一人静かに温泉に入りたい自分としては、やはり紅葉シーズンを外して正解だった。でも紅葉した松川渓谷も綺麗だったろうな。



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仲居さんの説明では、洗面所の蛇口から出る水は確か湧水だったかな? とても美味しい水なんだそうだ。空になったペットボトルに汲んで風呂上りに飲むと、確かに美味かった。



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部屋は二階の山側の狭い部屋だった。できれば渓谷美が望める部屋が良かったけど、一番安いプランだったので仕方がない。まあ、気ままな一人旅にはこれで必要十分だ。



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部屋にエアコンやストーブといった暖房器具はなく、その代わりにこのようなパイプが部屋の隅を這っている。このパイプの中へ温泉の蒸気を引き込み、暖房に利用しているそうだ。これがものすごく暖まる。外は凍てつく寒さだというのに、部屋が暖まり過ぎて窓を少し開けて寝たくらいだ(笑)。館内の廊下にもこのパイプが設置されているので、滞在中は寒さ知らずだった。



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窓の外には小鳥の巣箱? いやいや、これはきっと天然の冷蔵庫に違いない。ということで、とりあえずビールなんかを置いてみる(笑)。部屋に冷蔵庫はなかったからね。風呂上りに取り出すと、これがいい感じでキンキンに冷えていた。でも、こんなことができるのも冬だけだろうw



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お茶請けは菓子ではなく、なんと温泉たまごに塩(笑)。地味に嬉しい。風呂上りのビールのツマミとして美味しくいただきました。この温泉たまご、フロントで大量に売られてましたよ。確か一個何十円とかだったような?



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部屋で一息ついたら、さっそく温泉に向かいました。松楓荘には男女別の内湯と混浴の露天風呂、そして宿の目の前の松川渓谷を吊り橋で渡った対岸にある名物の洞窟岩風呂(混浴)の三つの浴場がある。その名物でもある洞窟岩風呂が目的で来たのだけど、あいにく工事中の立札が…。清掃でもしているのだろうか? 仲居さんの話では間もなく入れるだろうとのことなので、とりあえず男女別の内湯へ。青白く濁った湯と鼻を衝くタマゴ臭に濃厚さが窺えた。



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源泉温度が高いので、仲居さんに教わったように備え付けの湯もみ棒でお湯を底からかき混ぜる。その上でしっかりとかけ湯をして身体に熱湯を慣らしてから温泉に浸かる。熱い。熱いけど加水されているためか入れない湯温ではない。寒い季節には、このピリッと辛い熱めの温泉が気持ちいい。意外と深めな浴槽に身体を浮かせながら高い天井を見上げると楕円形になっていて、隣の女湯と繋がっている。その女湯とは大きな岩で仕切られていて、いい雰囲気の浴室だ。あまりの居心地の良さに、思わず出たり入ったりを繰り返し長湯をしてしまった。もちろん独り占めだったこともあるけど(笑)



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続いて混浴の露天風呂に入ってみた。脱衣所は男女別で浴槽に出れば一緒だというタイプだ。写真手前のパイプからはドバドバと水が流されていたが、それでも熱めのお湯は内湯同様に成分の濃さを感じられた。



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ちょいと立ち上がって下を覗けば、松川渓谷の清流が覗える。



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何より、山肌を眺めながらの湯浴みが気持ちいい。紅葉も綺麗だったろうけど、初冬の雪景色も旅情をかきたてていいものだ。



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さて、お待ちかねの夕食だ。先ずは冷酒で乾杯♪



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献立は豚肉のすき焼きをメインにした山の幸で、出来合いのものではなくどれも美味しかった。酒とご飯がすすみ食べ過ぎた(笑)。



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そしてこの日特別に出されたのが、豚汁ならぬ熊汁(笑)。いつも出されているわけではなく、たまたまこの日に熊肉が手に入ったので出してくれたそうだ。その熊肉は意外にもとても柔らかく、匂いやクセもなくて本当に美味しかった。ちなみにこの熊肉は、この辺りで捕れたらしいw



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食事の後は工事中だった洞窟岩風呂が解禁になっていたので、お腹が落ち着いたところで行ってみた。ここに来たら名物の洞窟岩風呂に入らないとね。



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吊り橋は思いのほか揺れる。そして雪が降った名残りと冷たい外気でうっすらとシャーベット状に凍っているために足元が滑る。



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吊り橋の上から。暗闇の中、宿から漏れる明かりに浮かび上がる渓谷。そしてその先にある洞窟岩風呂の明かり。



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たどり着くと、まさに洞窟の中に湯船があった。辺りの暗さも相まって神々しくさえ見える。



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中まで来ると、実際に洞窟部分は湯船の半分くらいで、半露天のような作りになっている。とはいえ寒い外にいることには変わりないので、そそくさと浴衣を脱いで内湯同様に湯もみとかけ湯をしてお湯に浸かるが、これが熱いのなんのって。湯船の中で拳を握ってジッと耐える感じ(笑)。



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それでもしばらく耐えていると身体が慣れてくる。お湯は白濁した内湯や露天風呂と比べると随分透明だ。宿のHPや色んな方のブログの写真を見るとこの洞窟岩風呂の湯も内湯同様に青白く白濁していることから、きっと先ほどまで工事中の立札が立っていた間に湯抜き清掃が行われたのかも知れない。



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自分の浅い知識では、にごり湯は始めから濁っているわけではなく、その豊富な温泉成分が空気に触れることで化学反応を起こし、時間が経つにつれて濁るのだとどこかで聞いた。曖昧で浅はかな知識なので定かではないが、これまでの経験上でもそうだった。なので普段はにごり湯なのに透明な湯なのは、それだけ入れたてのフレッシュな温泉で鮮度が良いということだろう。お湯に舞う大量の湯花が、源泉の濃厚さを物語る。



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ジンジンくる熱さに耐えて、洞窟の入り口を向いて座る。洞窟の入り口からは漆黒の空しか見えない。それがいい。今自分は神秘の中にいるのだ。なんて言うと大袈裟だけど、その気にさせる雰囲気だ(笑)。湯船の縁に腰かけて、火照った身体を外気で冷やす。するとたちまち寒くなってまた湯船に身を沈め夜空を仰ぐ。それを繰り返す。



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ふぅ~。すっかり堪能させていただきました。



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館内に戻ると、宿の飼い猫が「ア~オ、ア~オ」と泣きながら館内を徘徊していた。友達や恋人はいないのかな? 相手をしてあげようと手を差し伸べても、その手を避けて行ってしまったよ。誰かに似ているね。誰かは知らんけど(笑)。



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翌朝も早起きして洞窟岩風呂へ。



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見よ、このロケーション! 自分は渓流沿いの温泉が好きなのだと改めて思う。そして渓流沿いの温泉にはハズレがなくどこも本物だと。



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そこは人と自然が共存してると言うか、温泉文化が自然と融合してると言うか、お高い旅館やリゾートホテルの綺麗で大きな露天風呂では決して味わえないダイナミックな自然の息吹を温泉を通じて感じることができるのがいいのだ。この温泉に浸かれば、否応なしに自分が今ここにいることを実感できるだろう。ちょっとリッチにリゾート気分に浸ってリフレッシュするなんていう旅行とは訳が違う。



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旅とは、いかに自分がその場に溶け込めるかが肝心だ。なんて偉そうに戯言をのたまってるけど、要はこの温泉が最高なのである(笑)。



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温泉にばかり入っているとお腹が減るもんだね(笑)。昨夜と同じ食堂での朝ご飯。



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シンプルにして必要十分な朝食。ご飯と白菜の味噌汁が身に染みてウマイのだ。



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チェックアウトして宿を後にするのが名残惜しかった。できることなら2~3泊してゆっくりしたい宿だなと思った。再訪するなら、やはりまた雪の降り積もった冬場がいいな。

帰りのバスは、来た時に声を掛けてくれた運転手とは違う人だった。




















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■備考
単純硫黄泉(硫化水素型)(低調性弱酸性高湯)61.1℃
源泉掛け流し(源泉温度が高いので加水しています)
24時間入浴可(この日は内湯が深夜は入浴できませんでした)
洞窟岩風呂は17時から19時までと10時から12時まで女性専用時間帯になります。




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