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宮城 川渡温泉 高東旅館

2013-05-15
■訪問
2013年3月下旬 一人泊二食付き @6400円

■アクセス
東北新幹線 古川駅乗り換え
JR陸羽東線 川渡温泉駅下車 徒歩25分くらい



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川渡は田園風景の広がる素朴で長閑な田舎町だ。



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だけど、まだ所々に雪が残る3月下旬の風景は荒涼としている。



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数年前の夏に訪れた時は、このような田園風景の中に一本通る小道を散歩した。ジリジリと照りつける夏の日差しの暑さと、稲穂から香る草の匂いを憶えている。そこには「夏休み」というに相応しい日本の原風景があった。



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そんな川渡が気に入って再訪を願っていた。できればまた夏に来たかったけど。



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ちょうどお昼を過ぎたところだったので、川渡温泉の町の外れにある中華料理屋で昼食をとることにした。ここで食事をするのも2回目だ。店内はいかにも田舎のラーメン屋って感じで、テーブル席の他に小上がり席もあって広い。大きなギョーザが自慢らしい。



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東鳴子温泉から湯巡りしながら歩いてきた身体に、よく冷えたビールが染み渡る。ラーメンはシンプルな鶏がらスープの醤油ラーメン。お店の雰囲気から想像する通りの正しいラーメンだ。



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お腹を満たして一休みしたら、また歩き出す。



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小学校は壁やフェンスに囲まれていない。春休みなのか、子どもたちの姿はなかった。この小学校の向かいに小さな商店があって、今夜の宿泊に備えてビールと冷酒を買っておこうと立ち寄ると奥からお婆ちゃんが出てきて、お酒は売っていないからと親切に近くの酒屋を教えてくれた。



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その商店の隣りにあるのが、この日宿泊した高東旅館。鳴子温泉郷の多くの旅館がそうであるように、こちらも湯治宿だ。



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玄関ロビーは広く綺麗で、立派な旅館のようだ。とても湯治宿とは思えない。湯治宿にありがちな古く鄙びた雰囲気は一切なかった。この高東旅館は新館と自炊楝からなっていて、この玄関ロビーのある新館とは別の自炊楝に予約した。



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自炊楝とはいえ、こちらも綺麗だ。案内された部屋もとても清潔で、南に面した窓からは早春の柔らかい日差しが入り気持ちがいい。



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広縁には棚があって、自炊用に一通りの食器が揃っていた。



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旅館の部屋にしては大きい空の冷蔵庫と、液晶テレビもある。昔はテレビは有料だったようだが、今は無料だ。大きな冷蔵庫は、何日も自炊湯治する人が食材や飲物をたくさん保存できるようにとの宿の配慮だろうか。ちなみに館内の自販機にはジュース類しかないので、お酒は外で買ってくる必要がある。



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湯治宿らしく自炊用の設備は整っていた。ちなみに部屋にあるポットは空だったので、まずここでお湯を沸かした。湯治宿ではセルフサービスが基本だ。布団も自分で敷かなくてはならない。でも、そういうのも苦ではない。



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浴室の手前には健康娯楽室という名の共有スペースがあって、マッサージ機やランニングマシンが置いてあった。宿のHPによると宿主は、温泉と療養を提唱しているようだ。湯治による長期滞在での退屈しのぎにはいいだろう。



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なにより、この健康娯楽室から見える風景がのんびりしていて寛げる。あとで風呂上りにここでビールを飲みながら、ぼんやりと景色を眺めた。



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女将さんに部屋へ案内してもらうときに浴室にも案内されたんだけど、お湯がまだ半分も溜まっていない状態だったので、とりあえず昼寝することにした。時間もまだ午後1時過ぎだし、朝から湯巡りと歩きで疲れたからね。ちなみにこの宿は13時からチェックインできて、アウトも11時なのでかなりゆっくりできる。畳に寝転ぶのが気持ちイイ。



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座布団を枕に天井を見上げていると、ウトウトしてきた。



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小一時間くらい寝ただろうか。昼寝からノソっと起き上がって、湯船にお湯が溜まったか覗きに行く。廊下を歩くだけでも硫黄のタマゴ臭がしてきた。



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入り口の脇には、接客担当のワンちゃんの紹介が張り出されていた。まだその姿を見てないけど、会えるかな?



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お、湯船に8分目くらいは溜まったかな。これなら入れそうだ。この緑茶色とでもいうのかな、この色を見ると川渡の湯だなあと思う。高東旅館のお湯は「東五郎の湯」という自家源泉なんだそうだ。以前に別の旅館で川渡の湯に入った時は緑色がもっと深く濃かった記憶があるが、今溜まったばかりのお湯はそれだけ鮮度も抜群で、緑色をしていても透明度が高いのか。



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まだ誰も入っていない源泉掛け流しの一番風呂に入る。なんて贅沢なんだあ。と、かけ湯をするとアチチ、メチャクチャ熱い! 激熱! 熱い湯に強い自分でも悲鳴を上げるほどだ。備え付けの湯もみ棒でワシャワシャと執拗に掻き混ぜるが、一向に湯温が下がらない。しかたなく我慢できるギリギリのところまで加水させて頂きました。



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熱さでジンジンくるが、お湯自体は柔らかい印象だ。そして香しき硫黄のタマゴ臭。はあ~。



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ひとっ風呂浴びた後は、火照った身体のクールダウンも兼ねて周辺の散歩に出かけることにした。川渡温泉の観光パンフレットには、なんとも郷愁を誘う町内の地図が描いてあった。



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地元の人に愛されている共同浴場があった。近隣の人々の社交場でもあるのだろう。



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温泉街というよりも、本当に素朴で長閑な田舎の町並みがそこにあった。歩いていて、なぜか懐かしく、ホッとした。



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お散歩から帰ったら、夕食前にもうひとっ風呂。今度は貸切りで利用できる家族風呂へ。



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四角く小さな浴槽に、川渡グリーンのお湯が満たされている。



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2人がやっとの大きさだ。だが、このくらいの大きさのほうがお湯の良さを堪能できるっていうもの。



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こちらも激熱で、棒でかき混ぜると白い消しゴムかすのような湯花がたくさん舞い上がった。



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その湯花の量も大浴場よりも多く、浴槽が小さいぶん濃い気がする。あくまでも気がするだけだけど。



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夕食の時間になると、女将さんが部屋に食事を運んでくれる。この高東旅館は自炊湯治が主なスタイルのようで、食事付きでの宿泊はこのような松花堂弁当が出される。これは自炊楝宿泊も新館宿泊も同じで、よく旅館で出される会席風な豪華な品揃えの料理は出てこない。



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松花堂弁当というと、京都などで見られるプチ懐石のようなものを想像するけど、こちらはまんま家庭料理だ。でも地元の野菜や自家栽培のお米などを使っているそうで、とても美味しく気持ちも温まる料理だった。



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ただ、やっぱり酒の肴としても晩ご飯としても、大の大人の男性が食べるにはちょっと量が少なかったかな。ご飯と味噌汁だけでも提供してくれるそうなので、おかずを何品か自炊調理したり、買ってきたりするのもいいかも知れない。



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日も暮れて、再び家族風呂へ。男女別の大浴場よりもこちらのほうが気に入ってしまった。



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はあ~。硫黄の香りに包まれて、田舎町の夜は更けてゆく。



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朝ご飯も松花堂弁当。自家栽培だという白いご飯が美味しい。



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朝食後は、チェックアウトまで温泉三昧。



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ふぅ。



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帰り際にテトに会えた。とっても大人しくてお利口で、クンクンスリスリしてきて可愛かった。















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写真は川渡温泉の散歩道が描かれた地図。



■源泉詳細
東五郎の湯源泉
含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉 低調性中性高温泉(旧泉名 含重曹芒硝-硫黄泉)
源泉掛け流し 58.2℃ 川渡グリーン 硫黄のタマゴ臭がムンムン

日帰り利用は湯巡りチケットのみで、現金では受付けていない。
当館ではタオル、石鹸、歯ブラシ、シャンプーの備え付けはありませんので、ご自分のものをご用意願います。とのこと。

■備考
湯治楝が独立してあり、ひとり客も気軽に受け入れてくれます。周辺は川渡の長閑な風景で、何もせずにゆっくり寛ぎたい方にオススメですよ。
東五郎の湯 高東旅館(じゃらん)




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カテゴリ :宮城の温泉 トラックバック:(-) コメント:(2)
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ご飯の盛り方が可愛いくて良いですね♪
湯船の写真は、良い香りが抜け出してきそうで、良かったですよ☆
今回も、ありがとうございました♪
[2013/05/16 04:20] | たかCくん #- | [edit]
たかCくん

川渡温泉は温泉はもちろんのこと、周辺の風景や町の雰囲気も含めて、二、三日ゆっくりしたい場所ですよ。
[2013/05/16 23:40] | kanso-hadao #- | [edit]












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